ロックダンスをベースにダンスしよう【3月レッスンログ】

レッスンログ

とーやです。3月レッスンにご参加の皆様ありがとうございました!

今回はロックダンスをベースに長めのルーティンを一緒に練習しました。振付はロックダンスなのですが、技の連結だけにならないよう、音の取り方や間の使い方を意識しました。

ロックダンス以外にフォーカスしていくうちに、とある疑問が浮かび上がってきました。

それは、ロックダンスとダンスの違いはなんなのかということです。

この疑問の根底にあるのが、昨今、ロックバトルでよく耳にする、「ダンスがうまい」という言葉です。ロックダンスがうまければ、おのずと「ダンスもうまい」にはならないのでしょうか?カレーがおいしければ、そのカレーを使ったカレーライスも旨いに決まってるじゃんって考え方です。

今回のテーマは「ロックダンスが上手い」と「ダンスが上手い」の違いはなにか、我々はどちらを目指していくべきなのかについてとーや的に深掘りしていきます。

“ロックダンスがうまい”と”ダンスがうまい”の違いは?

早速本題に入っていく前に、皆さんの想像する”上手い“について、ここで一度定義づけしておくほうが良いでしょう。

まず、「ロックダンスがうまいなぁ」とはどういう状態を指しますか?多様な意見があると思いますが、私の考えでは以下の例が、そのような状態であると考えられます。

・ポイントやペーシング等の手先がクリアで見やすい

・ファンキージャンプのシルエットに意図的なダサさがある

・ロックの持続時間が長すぎて時が止まった錯覚をする

・トゥエルがクソでかい

・フィッチウェイの足が上がりすぎて心配になる

などなど、例えるとこんな感じだと思います。まだまだあるよって人はDMで教えてください。

これらの共通点として、名前のついた技が上手だなと感じたときに、ロックダンスが上手だなという認識になるのではないでしょうか。

逆を考えてみましょう。いくら音楽にノれていても、手先が雑でトゥエルがちんまりしてて、ロックなんて止まってるかどうか怪しいみたいな人がいたら、やっぱりロックダンスが上手とは言い難いと思います。

例えば、他のジャンルメインのダンサーがやるロックダンスに違和感を感じる原因は、名前の付いた技の練度が低いことだと考えられます(その練度の低さが良く見えるって話は一旦置いときましょ)。

それでは「ダンスがうまいなぁ」とはどういった状態でしょうか?

・リズムチェンジがスムーズで気持ち良い

・音楽のフローから自然な音ハメができる

・意図的な余白の創出

・スピーカーというより体から音が出ているんじゃないかと思わせる

・緩急のつけ方でごはん三杯いける

などでしょうか。まだまだあるよって人はゲスブにカキコしてください。

これらに共通するのは、音楽に寄り添っているのだと周りに感じさせる部分だと思います。ヴォーカルの声の強弱だったり、打楽器の跳ねている感じだったり、カッティングリフの緩急だったりを体で表現していると、ダンスがうまいと感じるのではないでしょうか。

これについても逆を考えてみましょう。緩急ゼロ、リズムチェンジなし、音楽の味気を全く感じない、タイミングだけが合っているスクービードゥを見たときに、「この人めっちゃダンスうまいな!」って感じますか?感じるのならそれはあなたの性格が悪いです(断言)

ここだけの話こういう人バトルで結構見かけますよね(真顔)お前音楽が変わっても同じムーブするよねみたいない人(真顔)何が楽しいんでしょうね(真顔)

人によってこの定義づけは様々ですが、ひとまずこれで話を進めましょう。

ロックダンスとダンスのどちらを選ぶのか

ロックダンスとダンスにおける”上手い“についての認識を揃えたところで、それでは、我々はどちらを重視するべきなのでしょうか。

私の答えは「先にロックダンス、後にダンス」です。どちらも重視するべきだと考えています。

「結局どっちもやるんかーい」と思ったことでしょう。そうです。どっちもやります。上記の定義づけの段階で既にどっちもやらなきゃいけないことくらい、察しの良い皆さんなら痛いほど感じたと思います。

ですが順序はとても大事だと思います。

ロックダンスの基本的な動きを学び、ファンクでの音の取り方を身に着けた後に、流れている音楽に対して、自分の思ったようにリズムチェンジや緩急をつけて、ロックダンスというフレームで音遊びするようなイメージです。一定のダンス力をもとにロックダンスを表現していく必要はありますし、一定のロックの技の技術力がなければ、ダンスとしての表現力が乏しいものとなると思います。

具体的に、スクービードゥならアフタービートの音の強さを表現する部分がダンスだとしても、そもそもスクービードゥができていなければ、見ている人には伝わりづらいと思っています。フレームとなる技をしっかりとおぼえつつ、その技の音楽表現の強みを前面に押し出すべきではないでしょうか。

要するに、ロックダンスを土壌にダンス力を鍛えるべきなのではないかということです。

スパイスにこだわった絶品カレーでも、べちゃべちゃな米と一緒に食べたら感動は半減すると思います。コシヒカリを使って焚き加減が絶妙に固い米と一緒に食べるカレーが、やすっぽいレトルトだった場合、旨いんだけど何とも言い難い物足りなさを感じると思います。ジャンルというカレーに美味しくなるような自分のこだわりを詰め込む。米を先にこだわっても良いカレーライスはなかなかできません。なぜなら、その米に合うカレーがイメージできないからです。カレーが出来上がった後に、どの米をどうやって炊くのかを考えるべきではないでしょうか。もしかしたらターメリックライスでもいいかもしれません。ちょっと外れてチーズナンの開発に取り掛かる人もいるでしょう。

まとめ

今回は「ロックダンスが上手い」と「ダンスが上手い」の違いはなにか、我々はどちらを目指していくべきなのかについて私なりの定義から、目指すべき方向性を探っていきました。

大前提として、「ロックダンスとダンスを大別するなんてナンセンスだし、目的によって定義も答えも変わるんじゃないの?」と思われることでしょう。私がこの記事でしたためたいことは、それでも分解して考えることが、ロックダンスとダンスの良さに向き合うきっかけになるのではないかという提案です。「切っても切り離せない」という表現もありますが、個別で考えなくても良いという理由にはならないと考えています。

みなさんのロックダンスとダンスのそれぞれの”上手い”の定義と、好きなカレーを是非教えてください。

最後までご精読いただきありがとうございました!

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