お疲れ様です!とーやです!
皆さんは「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」、通称「もしドラ」を読んだことはありますか?私は昔に一度読んだことがあったんですが、最近読み直してみたら、超ぶっ刺さったんですよね。
本作では、高校の野球部を舞台に、女子マネージャーがピーター・ドラッガーの『マネジメント』の教えを使って甲子園を目指す物語です。一見すると、企業のマネジメントと野球部の成果というのは無関係のように思えます。昔読んだときは、仕事もしてなければ、チームを率いた経験もない私だったので、「マネジメントで組織が良くなる」と言われても正直理解不能でした。「こんなに都合よく野球部うまくいくか?」くらいにしか思ってなかったです。
今では、仕事で成果を求められたり、ダンスでもチームやレッスンに関わるようになって、ようやくこの本の説得力が分かるようになりました。そして気づいたのが、この本に書いてあることって、ダンサーにもそのまま使えるということです。というか、ダンサーこそ読むべきなんじゃないかと確信しました。
私たちダンサーって、基本的に個人事業主みたいなものだと思っています。誰かの指示で踊らされているわけではないので、練習するもしないも自分次第。レッスン受けるのも、バトル出るのも、全部自分で決めなくてはいけません。つまり、ダンサーとは「自分という会社の経営者」と言えます。
ダンサーが経営者マインド持つのは非常にイメージしづらいことでしょう。ゆえに経営戦略を持たずにただ練習して、ただイベントに参加する状態に陥る人も多いのではないでしょうか。これって、売る商品も決めずに工場だけフル稼働させてるようなもんです。ヤスダでひたすら練習すれば結果がついてくるというのは、最近では神話になっているように感じます。
今回は「もしドラ」から学んだ『マネジメント』の転用(他の分野に応用)方法を、本作の野球部ではなく、ダンスで実践した場合の個人的見解をご紹介していこうと思います。難しそうな言葉を避けるよう心掛けましたのでご一読いただけると嬉しいです。
あなたの”顧客”は誰か?
「もしドラ」で最初に出てくる問いが、「顧客は誰か?」というもの。
野球部の話なのに「『顧客』ってなんだ!」と違和感を覚えました。本作の主人公も最初はそうでした。でも考えていくうちに、野球部の「顧客」は応援に来る観客だけじゃないことに気づくんです。野球部員、学校、地域の大学野球部、野球少年たち…自分たちの周りにはたくさんの顧客がいる。
要は「自分たちの活動は誰に価値を届けるのか?」という話です。これは、お店に来るお客さんと店員がモノ・サービスをお金と交換するという一般的な話にとどまりません。
観客には勝利を届ける。部員にはやりがいのある練習と正当な評価を届ける。学校には他の部活の参考になるマネジメント事例を届ける。届ける相手によって、届けるべき価値も変わる。逆に言えば、届ける相手を決めなければ、何をやっても的外れになります。
じゃあダンサーにとっての「顧客」って誰でしょう?
もちろん状況によって変わります。ナンバーに出るのなら、見に来てくれるお客さんやイベントオーガナイザーが顧客になり得ます。チーム活動をしているなら、チームメンバーも顧客かもしれません。
わかりやすく顧客の具体例を考えたときに、バトルやコンテストにおいては「ジャッジ」が顧客であると私は考えています。
身も蓋もない話ですが、どれだけ自分が納得したムーブをしようが、観客を沸かせようが、ジャッジが手を挙げなければそれは負けです。ジャッジという「顧客」のニーズを満たさない限り、勝ち上がることはできない。これは冷たく儚い現実であり、シンプルで淡々とした事実です。
「いや、自分のために踊ってるんで!」という人もいるでしょう。それなら、あなたの顧客は「自分自身」ということになります。自分の活動に自分で価値を見出せているなら、それはそれで幸せなことです。本当に勝敗を気にしてないのであればね。
勝敗を競う場に立つ以上、その場のルールに則って「顧客」を意識するのは当然のことです。
そして、顧客が明確になれば、やるべきことも見えてくる。
このジャッジは何を見てるのか。どういうダンスを評価する傾向があるのか。それをリサーチして、自分の強みとすり合わせる。例えば、そのジャッジが別のイベントで出した結果にどんな傾向があるか分析してみる。手数が多いムーブが好まれるのか、他ジャンルの要素が取り込まれているムーブが好まれるのか。極端な話、ジャッジしたバトルでなんでその結果を出したのか、直接聞いてみるのもアリです。これって営業やマーケティングと全く同じ発想なんですよね。
「顧客に合わせるなんて、迎合するみたいで嫌だ!」と思うかもしれません。私もそうでした。多分今の私もそうです。自分のやりたいことを信念として、人に納得してもらうべきという気持ちはよく分かります。
でも、成果を上げたいなら、相手のニーズに応えることが最優先になる。どうしても評価軸の合わないジャッジに対して「絶対に認めさせてやる!」と意地を張るのは、マネジメントの観点から言えばナンセンスです。
私の過去の記事では「ジャッジは人間だからバイアスがかかる」と、否定的な言い回しをしがちでした。でも、ジャッジをしているダンサーたちは、その人数の分だけ敗北を経験してきた人たちでもあります。だからこそ、他者への理解や柔軟な視点を持っているはずです。ジャッジも鬼じゃない。かといって完全無欠の神でもない。顧客に対する理解を深めることで、どこかで必ず自分を評価してくれる瞬間があるはずです。
個人的な感覚ですが、顧客は誰かということを見極めずに「みんなに認められたい」と思ってる人、結構多いように感じます。
昔の私もそうでした。人に好かれたい一心で話口調や趣味を合わせるような、”キョロ充”というやつを熱心にやっておりました。大学生になって上手い連中が集うチームに入って、本気で自分がイケてると思っていました。でも、今思えばチームに入れたのは有名な先生のもとでかわいがってもらっていただけだったように思えます。虎の威を借るとーや的な。実力はなく、努力も大してしていませんでした。
ジャッジにも観客にも仲間にも自分にも…って全方位に手を振ってたら、誰の印象にも残りません。選挙期間だけ満面の笑みで握手する政治家と一緒です。軸がない。
では具体的に顧客を見つけるにはどうするか。
まずは、自分がダンスするうえで正負の影響を与える人たちをリストアップして、どのような感情になるかを直接聞きに行くことです。ジャッジに感想をもらいに行く。一緒にイベントに参加している友だちに今日の調子を尋ねる。オーガナイザーにイベントに対する指標や考え方を聞くといった具合に、顧客と思しき人たちの感情をつぶさに観察する必要があります。
そして、自身が本当に顧客としたい人をまず1人決めて、その1人へ価値を届けることに注力しましょう。
やっていくうちに「この人には届いたけど、別の人には届いてないな」と気づく瞬間が出てきます。そうしたら、1人目と2人目のどちらにも届くように軌道修正する。また新たに届けたい3人目が現れたら、1人目から3人目までの全員に届くように調整を試みる。その繰り返しでサービスの質を高めていくことができると考えています。
そして、どう頑張っても自分の価値が届けられないと確定した相手は、切り捨てていいと思っています。全員に届ける必要はありません。
最初から全員に届けようとしない。まずは1人。カーナビに目的地を入れてから走り出す。それだけで、やるべきことが見えてくるのではないでしょうか。
古い常識を捨てろ
「もしドラ」の中で、野球部は「送りバントとフォアボールをなくす」という方針を打ち出します。
野球を知ってる人なら「え?」と思うかもしれません。送りバントもフォアボールも、普通にある戦術じゃないかと。でも本作では、これらを「古びた常識」として切り捨てるんです。野球に関して全くの無知である私ですら半信半疑になるような内容でした。
この話の本質は2つあります。
1つ目は、「昔からやっているから」、「みんながやっているから」というモノゴトが本当に成果につながるのか見極めるべきということ。2つ目は、戦術を絞ることで組織のオリジナリティを引き出すということです。
昔の常識が今の常識とは限りません。効果測定もせずに続けるのはただの思考停止です。
皆さんは服を洗濯するときに未だに川に行って洗濯板を使ってますか?桃太郎のおばあさんも、さすがに今ではシャープのドラム式洗濯機を使ってるはずです。大きな桃はドンブラコとAmazonに届けてもらえばいいんです。マネジメントの観点から言えば、成果に直結しない戦略は捨てるべきなんです。
ダンサーにも、こういう「古い常識」って山ほどありません?
「バトルは場数を踏めば強くなる」
「基礎練は毎日やるべき」
「クラブ遊びが上手くなればダンスが上手くなる」
「女遊びが上手い奴はダンスが上手い」
「キッズダンサー上がりは成果を上げられる」
統計を取れば絶対そんなことはない教訓のオンパレードでしょう。
いや、もしかしたら女遊びが下手な奴は人の心理を読み取るのが不得手で、人に伝わるダンスができないということもあり得るかもしれません。でも、女遊びが上手いからダンスがうまいのであれば、今をときめくトップダンサーの皆様は上から順に女に手を出した数も多くなるわけで…トップダンサーのみなさん、そんなわけないですよね?(真剣)
もちろん、上記のような教訓が全部無駄だとは言いません。一定の効果があるかもしれません。でも、「なぜそれをやるのか」を考えずに続けてるなら、それは送りバントを何も考えずにやってるのと同じです。
この視点をもっていると、厄介なのは社会の変化がめちゃくちゃ早いということです。
10年前の常識が、今では通用しないなんてザラにあります。ダンスシーンも同じで、評価基準もトレンドも、どんどん変わっていきます。昔は「これをやっておけばバトルに勝てる」という形式的な方法もありましたが、今では通用しません。
過去の成功体験にしがみつくのは非常に危険なのです。自分の頭で「今、何が必要か」を考え続けるしかありません。
じゃあ、この変化の激動を乗り越えて新しい常識を打ち立てるにはどうすればいいのか。
私はテスターマインドを持つべきだと思っています。
自分がやってみたいと思う独自の考え方や練習方法、ルーティンがあれば、まずは小さいところからテストしてみます。そして、それによる効果を測定して、うまくいったら続けます。ダメだったらやめます。これをテスターマインドと呼びましょう。
例えば、他ジャンルの要素をロックダンスに取り入れてバトルに3回出てみてどうだったか。何も考えずに音楽に集中して、技術も意識しないでセッションしてみたときにどのような反応がもらえたか。実践の場でテストしてみてフィードバックを成果としてもらうというのはおすすめです。日々自分のダンスを味見して調整していくような感覚です。
あなたの直感や美学が、シーンの常識を覆して変革を起こすかもしれません。でも、試さなきゃ分かりません。その判断ができるかどうかが、経営者としての資質なんだと思います。
自分への人事評価を誤魔化すな
「もしドラ」で刺さったのが、「人事は組織全体へのメッセージになる」という話。
誰を昇格させ、誰を降格させるか。これは単なる見返りじゃなくて、「この組織は何を大事にしているか」を全員に示す行為だというのです。
頑張った人を評価して、サボってる人を評価しない。それで組織の規律が保たれる、という「示しをつける」的な意味合いだけではないんです。人事評価そのものが「うちの組織はこれを大事にしている」というメッセージになっている。そういう話なんです。
「いやいや、ダンスを踊るときは個人なんだから人事とか関係ないでしょ」と思うかもしれません。
でも、これ個人にも当てはまるんですよ。
例えば、バトルで負けたのに「今日は腰の調子が悪かったからなぁ!」と言い訳する。なんとなく誘われたからチームを断れずに入る。本当はもっと練習すべきなのに「今日は疲れてるから」とサボる。これらは自分の目標に対して得られた結果を別の感情で上書きして正当化している状態です。
この状態は、全部自分に対して偽りの人事評価を行っているのと一緒なんです。そして、これが自身の目標をブレさせる最大の原因となります。要するに、自分に嘘をついてる状態です。
「自分は何を大事にしているのか」「今の実力はどのレベルなのか」という目標と現在地に対して得られた結果を正当に評価しないと、自分という会社の経営方針がグラグラになります。どこに向かってるのか分からないまま、なんとなく練習して、なんとなくイベント出て、なんとなく時間だけ過ぎていきます。
自分という株式会社の、自分という従業員を、どこに派遣するのか。どういった見返りを与えるのか。これは経営者として極めて重要な判断なんです。
ブレた人事評価は未来の自分にも影響します。
今日「まあこのくらいでいいか」と妥協すると、明日の自分がそれを基準に行動するようになります。「前回ここまでやったから、今回もこのくらいで大丈夫だろう」と。その繰り返しで、どんどん基準が下がっていきます。気づいた時には、最初に目指してた場所からだいぶ遠いところまで行ってしまっているのです。
企業経営で言えば「気づいたら赤字体質が当たり前になってた」みたいな話です。練習やイベントで妥協し続けた人は、必ず技術やマインドが下方修正され、予選落ちが当たり前、「あいつ、最近見ないね」と言われるようになるのではないでしょうか。毎月ちょっとずつ赤字を見逃してたら、いつの間にか会社が傾いてた。自分への人事評価を誤魔化し続けた結果なのです。
自分がやること、身を置く環境、日々の判断。それ全部、自分への「人事評価」なんです。
ただ、これは「意識を高く持ち続けて行動しよう」というそんな単純な話ではありません。大事なのは、自身の価値基準をもとにYesとNoの線引きをはっきりさせることです。
例えば、本当は運動や趣味程度で仲間たちと交流するのが目的で踊っているだけなのに、バトルやコンテストに出続けているというのであれば、目標と合致していないのでNoと言うべきです。逆に、周囲からはくだらないと思われているイベントでも、自分の目標に沿うものであれば積極的にYesで参加するべきです。明らかに時間単価として割に合わないレッスンの依頼はNoとして断るべきです。でも、レッスンすることが自分の中でお金以上に価値があると感じればYesで引き受けてもいいです。今日は疲れているから練習はNoなら、次からYesに変えるにはどうするべきかという視点を持つことも重要です。
わかります。YesやNoと判断するのが怖いこと。自分の価値観で判断するのが怖いこと。手に取るようにわかります。
ですが、判断しなくては始まりません。判断して初めて良くも悪くも結果が出てきます。その結果を受けて軌道修正を繰り返していくしかないのです。
正直に言わせてください。
判断が怖いのであれば、ダンスという自己表現の場は向いていません。
静かにこの界隈からログアウトしていただくのが賢明かと思われます。自分で判断できないなら、どこかの会社で上司の指示に従って働く方がよっぽど性に合っていると思われます。自分の判断を捨てて誰かの判断に従って踊ることに、果たしてどんな意味があるのでしょうか。
かく言う私も、完璧にYes/Noを線引きできているわけではありません。大事にしてくれる人からのイベントの誘いや飲みの誘いには、多少自分の時間を潰してでもYesと言ってしまったり、自分よりも経験の少ない人の言葉には賛同できかねてNoと言ってしまったりというように、信念を曲げてしまう日もあります。それでも軌道修正を日々意識して可能な限り自分の中のラインは守ろうとしています。
その評価を正直につけられるかどうかで、自分という会社の未来が決まります。他者に聞いたって答えなんて出てこないんです。
主導権という手綱は自分で握るべきです。ウィッチウェイとか言ってる場合じゃないんです。右に行くか左に行くか、誰かに聞くんじゃなくて、自分で決めて踏み出しましょう。眠くなったら寝る。お昼過ぎに起きる。遊びたくて遊ぶ。お腹減ったらご飯を食べる。ナナヲアカリの判断力いかつすぎる。
社会貢献が好循環を生む
「もしドラ」の終盤で出てくるのが、「組織は社会貢献を意識すべき」という話。
一見キレイゴトに聞こえるかもしれません。でも、これマネジメントの本質なんですよ。
顧客に価値を届け続ける。そうすると、顧客から見返りが入ってくる。その見返りで組織が潤う。潤った組織がまた顧客に価値を届ける。この好循環が回り始めると、組織は勝手に成長していきます。
そして、その循環が広がっていくと、組織だけじゃなく社会全体が良くなっていきます。
ダンサーに置き換えてみましょう。
あなたがバトルで全力を出す。ジャッジという「顧客」に価値を届ける。その結果、評価されて勝ち上がる。勝ち上がることで、あなたの名前が広まる。名前が広まると、次のイベントにも呼ばれる。イベントに出続けることで、また成長する。
これが個人レベルの好循環です。
でも、シーンへの貢献ってバトルやコンテストだけじゃありません。
ダンサーが集まれる飲食店を経営する。SNSやブログで発信活動をする。イベントを主催する。レッスンで後輩を育てる。DJやMCとして場を盛り上げる。映像を撮って記録を残す。どれもシーンに価値を届ける行為なんですよ。
そして、あなたが何かしらの形で貢献すると、周りも刺激を受けます。「あの人がこれやってるなら、自分はこっちで貢献しよう」と、お互いが動き出す。その結果、シーン全体が活性化していく。
これが社会貢献としての好循環なんです。
極端な話、あなたがダンスシーンに関わり続けること自体が、社会貢献につながります。
熱血系で大げさに聞こえるかもしれません。冷笑系には冷笑超えて爆笑されるかもしれません。ですが、これが本当のことだから仕方がない。
だから、自分の利益だけ考えて動くのはもったいない。
人と関わって、フィードバックをもらって、改善して、また価値を届ける。バトルでも、発信でも、イベント運営でも、何でもいい。その循環を回し続けることで、シーン全体が良くなっていきます。
私のこのブログ発信も、最初は「ネット弁慶な私が言いたいことを言える場を作りたい」「自分の考えを整理したい」という欲求で走り出しました。
いつからか、イベントで会う人たちに「ブログ読みました!良かったです!」と言ってもらえる回数が多くなりました。私の駄文が他者にどのような影響を与えているかは正直分かりません。でも、読んでる皆さんには少なくとも考える時間を作ることができていると思っています。
関わり続けるという点で言うと、より生産的な目線を持つことが重要になると思います。
例えば、自身のダンス動画をSNSに公開すると同時に、その時の気づきを書いてみる。そうすると、それに共感した人の目線が変わります。あるいは反対意見を述べた人が出てきた場合には、その人に考えるきっかけを与えることにもなりますし、自分へのフィードバックにもなります。
社会貢献には、お金儲けの有無は関係ありません。
もちろん、お金をもらって情報発信や技術指導をすることも素晴らしいことです。でも、お金がかからない発信だって価値を生みます。
10年前、誰が「eスポーツプレイヤー」という職業を想像していたでしょうか?
たかがゲームが上手い人がお金になるなんて、想像できなかったはずです。最初はニコ動だのYouTubeだので自分のプレイをアップロードして、熱心なファンを少しずつ創出していました。動画を見たファンが毎日の疲れを、そのプレイヤーで癒してもらう。これは一種の社会貢献です。
いつしか「お金を払いたい!」という個人や企業が出てきて、あっという間に社会貢献の届く範囲が拡大していきました。結局、社会貢献を意識することで組織の価値が上昇していったという例なのです。
ダンサーなんて最たる例じゃないですか。音楽で踊ることが初めからお金儲けになったわけではありません。踊りが誰かの心を癒す社会貢献になった結果、Dリーガーが生まれたり、ダンサー個人の影響力が高まったと言えませんか?
あなたの活動がもしかしたら10年後には当たり前になっているかもしれません。
ただ、気をつけたいのは見返りを前提とした貢献活動です。
これは見返りがないと貢献しなくなるので、あまりおすすめできません。見返りは「貢献した自分ハンパネェ!」という自己満足にしておきましょう。実際には、時間差で貢献のお返しは必ずもらえます(体験談)。
大丈夫、誰かのために動いたあなたは超カッコいいので。
あなたという会社が、社会を作っていく。そう考えると、日々のダンスへの向き合い方も変わってきませんか?
まとめ
①顧客を決めろ
誰に届けるのかを明確にする。バトルならジャッジが顧客。全員に好かれようとすると、誰にも刺さらない。
②古い常識を捨てろ
「昔からそうだから」で続けてないか?社会の変化は早い。今の自分に必要かどうか、自分の頭で考える。
③自分への人事評価を誤魔化すな
自分に嘘をつくと指標がブレる。ブレた指標は未来の自分を狂わせる。正直に自分を評価する。
④社会貢献が好循環を生む
顧客に価値を届け続ければ、見返りが入ってくる。その循環がシーン全体を良くしていく。
これは、すべて「自分という会社の経営戦略」なんです。
そして、この考え方はチームにもそのまま応用できます。
個人が「自分という会社」の経営者なら、チームは「複数の会社が集まった連合体」みたいなもの。それぞれが自分の強みを持ち寄って、チームとしての顧客を定義し、社会に価値を届け続ける。
さらに言えば、そうやって経営戦略を持ったチーム同士が競い合うことで、シーン全体が活性化していきます。「あのチームがあれやってるなら、うちはこっちで勝負しよう」と、お互いが刺激し合う。いい循環が生まれるわけです。
結局、個人の経営ができてないと、チームの経営もできません。まずは自分という会社をちゃんと回すこと。そこが全ての土台になります。
最後に。
「もしドラ」、読んだことない人は一回読んでみてもいいかもしれません。
「なんで自分はダンスやってるんだろう」「何を目指してるのか分からなくなってきた」って人には、何かしら引っかかるものがあると思います。目標を置くとか、人に価値を届けるってどういうことかとか、そういうヒントが詰まってる本です。
気になった方はぜひ。
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最後までご精読いただきありがとうございました!

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